しかし先日、Windows 8にネイティブ対応したジャストシステムの日本語変換「ATOK 2013プレビュー」が無償公開されました。これをインストールすると、晴れてWindows 8標準の日本語変換「MS-IME」が消せるようになりました!!
http://www.atok.com/camp/touch2013/
多くの日本人にとって、パソコンで最もよく使うプログラムは、日本語変換(IME)でしょう。Windows 8標準の「MS-IME」と、日本語変換の老舗中の老舗である「ATOK」とでは、変換効率や機能面で、かなり大きな差があります。
一言で言えば、MS-IMEは「かなりおバカ」です。昔のワープロは「会社概要」を「会社が異様」とか、「除草剤」を「女装罪」とか変換して失笑を買っていましたが、MS-IMEはまだそのレベルの変換が結構あります。ちなみに、笑える誤変換を集めたサイトなんてものがありますので、お暇な時にどうぞ。MS-IMEの誤変換だけではありませんが、大抵はMS-IMEだと思われます。
http://www.dfnt.net/t/photo/your/gohenkan.shtml
少し前ですが、マイクロソフト日本法人の元会長である古川享氏が、ご本人のブログで元自社製品であるMS-IMEのバカさ加減を嘆き、「日本語変換の開発主体を中国にシフトするからこんな事になるんだ。ATOKに切り替えようと思っている」と書き、ちょっとした騒ぎになったことがありました。
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0805/22/news055.html
日本語変換は、多くの日本人にとって最もよく使うプログラムだからこそ、変換精度や機能の違いが仕事の効率に直接関係してきます。前置きが長くなりましたが、Windows 8では、私にとって、日本語変換周りでこんな不都合がありました。
(1)日本語変換のデフォルトをATOKにしても、時々MS-IMEに切り替わる
これが私にとっては大問題でした。
先日まで、日本語変換のATOK2012をインストールしていたのですが、Windows 8では標準のMS-IMEが消せない状態になっていました。デフォルトの日本語変換をATOKにしているにも関わらず、何かの拍子に突然MS-IMEに切り替わってしまい、その度に「おバカだなあ、お前」と舌打ちする事がありました。頻度としては週に2〜3回です。
これはつまり、Windows XPやWindows 7のように、一生使わないMS-IMEを削除できれば問題は解決するのですが、削除できないため困っていました。ちなみにこの画面自体は、「コントロールパネル」の「言語」から出します。
ATOK2013をインストールすると、「Microsoft IME」の「削除」がグレーアウトでなくなり、晴れてMicrosoft IMEを削除することが出来ました。さようなら、MS-IME。もう一生あなたの顔は見たくありません(笑)。
(2)デフォルトをATOKにすると、スタート画面で日本語変換が出来ない
私はWindows 8でもフリーソフトの「Classic Shell」を使って、スタートボタン類似機能を使い続けており、悪評高き「スタート画面」はほとんど使っていません。
実は、日本語変換のデフォルトをATOKにすると、スタート画面上で日本語変換が使えなかったのです。そのためスタート画面にズラズラとならぶアイコンの中から、目的のアイコンを検索する機能が使えず、目視でアイコンを探すしかありませんでした。これが不便で、スタート画面を使わなかった面も少なからずあります。
Windows 8にネイティブ対応したATOK2013プレビューでは、当然のことながら、「スタート画面」上でも日本語入力が出来るようになっています。
これで私にとって、Windows 8を使う上での不都合はすべて解決されたと思います。
ちなみにATOK2013プレビューは、その名の通りまだβ版で、正式版は来年の2月8日に発売予定です。太っ腹で、来年の2月8日までは無料で使えます。2月8日以降は「ATOK Passport」という月額300円のサービスに入っていれば、PC、Android、iOSで10台まで使えます。
ATOK2013は、β版のせいか、意味不明な動きを時々することもあるんですが、再現性がよく分からないので、もう少し使ってからその辺りを書こうと思います。でもとりあえずGJ!! ATOK2013!
2013/02/18追記
その後の調べで、ATOK2013の「意味不明な動き」を解消する方法があるのを知りました。「意味不明な動き」というのは、Firefoxなど特定アプリを起動した際に、入力状態が「カナ」入力だの「半角英数」だの、全く使わないモードに変わるというものです。
(1)Windows 8側の設定
・コントロールパネルから「言語」を選び、画面左側にある「詳細設定」をクリック。
・「アプリウィンドウごとに異なる入力方式を設定する」にチェックを入れる
2013/02/20追記
この設定にどんな意味があるか、ここで紹介されていました。なるほど〜って感じです。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/win8wb/20130220_588341.html
(2)ATOK2013側の設定
・ATOK2013のプロパティ画面を表示し、「入力補助」「特殊」の「アプリケーションからのモード変更を無視する」を選ぶ。
これで、ATOK2013の意味不明な動きが完璧に解消されました。もちろん製品版のATOK2013でも。お試しあれ!!
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まったく同じことで悩んでいました。
これですっきりATOK2013を導入できます。
本当にありがとうございます。
ATOK2013を入れても消えない場合は、
(1)Justオンラインアップデートをかけて、Atok2013をアップデートする
(2)再起動をかける
これでどうでしょうか? ATOK2013はWindows 8に伴ういろんな不具合があり、過去に二回くらいアップデートがかかっています。まずはアップデートを試してみたらいかがでしょう?
早速アップデートを試したのですが、最新のバージョンということでした。
当方はWin 8 64bit+ATOK 2013、ブラウザがfirefoxの組み合わせなのですが、何もキーボードを触らず放置していても勝手にMS IMEに代わっていることが度々起きているので、非常に煩わしく感じています。
MS-IMEが消えないのは、もしかすると「UAC」のせいかもしれません。
↓コレをやって再起動すれば、MS-IMEの「削除」がグレー表示になっているのが回避できるかもしれません。
http://enjoypcblog.blog32.fc2.com/blog-entry-669.html
それでもMS-IMEが消せない場合は、
↓コレの(5)をやって見て再起動してみたらいかがでしょうか?
http://ofisukkiri.seesaa.net/article/287987722.html
ATOKプロパティを開く
入力・変換タブを開く 画面左側 設定項目 入力補助 特殊を開く
画面下部 テキストサービスの詳細設定を開く
テキストサービスを使用する → MS-IME 削除可能
テキストサービスを使用しない → MS-IME 削除不可能
以上
通りすがりの774さんがご指摘の通りにしてみましたら削除できました!
今はもうスッキリした気分です。皆様ありがとうございました。
私はテープ起こしの仕事をしていまして、このたびWindows8のパソコンに買い換え、Word2013で作業を開始したところ、ATOK2013を入れたにも関わらず、漢字変換がものすごく馬鹿な状態で大変困っていました。
きっとIMEが悪さしてるんだろうと思い、アンインストールしようとしたところ、できなくなってるんですね(T^T)
そこで検索し、こちらのページにたどり着きました。
おかげさまで、削除することができました。
本当にありがとうございました!
IMEは、OSからは完全には消えてないのかもしれませんが、少なくとも馬鹿な変換は止まりました。
本当に感謝申し上げます!