2012年12月12日

SSDとWindows 8標準の仮想環境「Hyper-V」の組み合わせが快適すぎる!!

キャプチャ.JPG

 悪名高きWindows 8ですが、Windows 7から圧倒的便利になった箇所もいくつかあります。そのうちの一つが、仮想環境「Hyper-V」がクライアント用のWindows 8でも使えるようになったところです。従来、Hyper-Vはサーバー用OSだけで動作していました。

 仮想環境は「遅い」というイメージがありますが、「Hyper-V」は「ハイパーバイザー方式」と言う、パフォーマンス面で有利な方式を採用しています。ちなみに私の使っているパソコンは、システム領域がハードディスク(HDD)ではなく、フラッシュメモリのSSDになっています。

 Hyper-Vで仮想環境を作ると「VHD」という拡張子のファイルが作られます。そのVHDファイルをSSDに置いて仮想環境を動作させると、ムチャクチャ早くて感動します。例えばWindows XPをHyper-Vで起動すると、ログイン画面までが15秒、起動完了が20秒足らすです。もちろん、その他の作業もサクサクです。

 IT業界のトレンドとしては、「サーバー機で仮想化」が花盛りですが、中小企業では「Windows 8クライアント機で仮想化」の方がメリットは大きいと思います。
 
 今日はこのあたりについて書いてみます。

 中小企業において、なぜサーバー環境よりもクライアント環境に仮想環境を使る方がメリットがあるのか、列挙するとこんな感じです。

(1)仮想環境なのにサクサク動く
 もうひたすらこれに尽きる気がします。

 ユウトハンズでは、この3年くらいは、サーバー機に仮想環境を作って、デバッグなどで利用していました。ちなみにそのサーバー機は、4コアのXeon(Core 2 Quad相当)、メモリ8GB、HDDはRAID 5。当時としてはそれなりのスペックのサーバー機でした。

 Hyper-Vは「パフォーマンス面で有利」と言われていたので、どれだけ快適に使えるのか、かなり期待していました。しかし実際に使ってみると、やはり遅かったのです。仮想環境でXPを起動しようとすれば約1分くらいかかり、どんな作業をしても一拍くらい間があります。仮想環境で何か作業をすると、数年前のパソコンで作業をする時のようなストレスがありました。

 今は仮想化花盛りですが、「仮想化するメリットって、ユーザー側よりもシステム管理者側の方が大きくて、ユーザー側はメリットが少ないんだよなあ」とずっと思っていました。

 それが今回、自分のクライアントパソコンにWindows 8を入れて、Hyper-VでWindows XPやWindows 7を入れてみると、上にも書いた通りものすごく快適で、かなり驚きました。仮想化するメリットがユーザー側にも初めて生じたと実感できたのです。

 ちなみに、私のクライアントパソコンでHyper-Vの仮想環境が快適に動くのには、理由があります。私のパソコンは、ハードディスクの代わりに、フラッシュメモリのSSDを利用しています。このことがパフォーマンス面に、絶大な影響を与えます。

 仮想環境では、VHDという拡張子のファイルの一部分を頻繁にアクセスします。ハードディスクは「一部分を頻繁にアクセス」するという作業がものすごく苦手です。仮想環境のVHDファイルをハードディスク上に置くと、パフォーマンス面で有利なはずのHyper-Vであっても、実作業は何をするにも「もっさり」してしまいます。

 一方、SSDは「一部分を頻繁にアクセス」する速度が、ハードディスクの100倍くらい高速です。ボトルネックが大幅に減るため、Hyper-Vのパフォーマンスを充分に引き出せるのではないかと思っています。

 ちなみに弊社では、中小企業のお客様でパソコンの買い換えを考えておられる場合、パソコンの買い換えよりも、HDDをSSDへ変えることを提案しています。SSDはHDDよりは高いですが今は低価格化して、128GBでもせいぜい1万円。5人分買っても、パソコン1台分程度の値段で収まります。HDDからSSDへの移行は、こんなツールを使えば小一時間です。

http://www.gdm.or.jp/archive/review/acc/Apricorn/ASW-USB3-25/index_01.html

 弊社でも、全員のパソコンをハードディスクからSSDに交換しています。Windows 95とかWindows 98の頃、「メモリさえ積んでおけばパソコンが早く動く」と言われましたが、ちょうどそんな感じです。今のパソコンは、「ハードディスクをSSDに取り替えさえすれば早く動く」のです。

 話が大幅にズレましたが、ともあれSSDを搭載したクライアントパソコンで仮想環境を動かすと、パフォーマンスが劇的に上がります。

(2)仮想環境のパフォーマンスを、サーバー機よりも安価に上げられる
 中小企業にとってはこれもメリットです。

 (1)の論理に則れば、サーバー機のハードディスクをSSDに変えれば、サーバー機側の仮想環境を使っても、劇的に高速化されるでしょう。しかしサーバー機の部品というのは、クライアントパソコンと比べると高価です。CPUもメモリも、そしてSSDも、サーバー機用のモノはいずれも高価です。

 SSDは寿命の問題もあります。SSDで使われているフラッシュメモリは、書き込みできる回数に限界があります。そのためアクセス頻度の多いサーバーマシンでSSDを利用すると、数年で寿命が来てしまう可能性があります。

 最近のSSDはサーバー機で利用しても5年くらいは大丈夫だと言いますが、何しろSSDは登場してから5年も経っていないため、本当のところはよく分かりません。システム管理者的に言えば、「いくら性能が上がってもSSDはサーバー機には使いたくない」と思います。クライアントマシンならば、SSDの寿命を心配する必要はほぼないと思います。

 それに中小企業の場合、「サーバー機よりもクライアント機の方が処理能力が上」ということも多いでしょう。

 中小企業の場合、サーバー機とクライアント機とでは、買い換えサイクルが大幅に違うはずです。クライアント機は、処理能力が仕事の効率に直結しますから、中小企業であっても、それなりに短いサイクルで、クライアント機を買い換えていると思います。しかしサーバー機にいたっては、そもそもサーバー機のない中小企業は未だに多いですし、仮にサーバー機があったとしても、「忘れ去られた存在」で、年代物あることが多いです。そんなマシンで、仮想環境を作ってもイライラするだけです。

 ちなみに私が会社で使っているクライアント機のスペックはこんな感じです。

 CPU        Intel Core i7 930 4.2GHz(定格2.93GHzをオーバークロック)
 メモリ    ノーブランド DDR3-1600 12GB
 SSD        Crucial RealSSD C300 256GB

 メモリは現行のスペックで、CPUもSSDは2世代前です。しかし、前述のサーバー機スペックと比べれば、段違いに処理能力は上です。というか、最近のパソコンはすでにCPUもメモリも処理能力を持て余しており、HDDやSSDが完全なボトルネックになっています。仮想化とは、持て余している能力の有効活用であるともいえます。

 なんだかここでも脱線しました(笑)。ともあれ特に中小企業の場合、クライアント機の方が処理能力が上と言うことが多く、もし処理能力が足りなくても、クライアント機ならば部品の買い足しも安価で出来ます。

 高価なサーバー機を買って、みんなの仮想環境を一気に高速化するよりも、クライアントパソコンに部品を買い足して、必要な人の仮想環境だけを高速化した方が、うんと安価に運用できます。

 この快適なWindows 8クライアントパソコン+SSDを使うことで、開発者やシステム管理者の仕事がどのように変わるかは次回に書きます。
posted by 株式会社ユウトハンズ at 10:31| Comment(1) | TrackBack(0) | Windows | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Many thanks for creating the effort to talk about this, I feel strongly about this and love studying a great deal more on this topic. If feasible, as you gain expertise, would you mind updating your website with a great deal more information? It’s extremely beneficial for me.
Posted by shoe lifts for men at 2013年07月31日 11:22
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。