2013年01月30日

Windows 8の「休止状態からの復帰」はハンパなく早い!!

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 Windows 8が発売になって、すでに3ヶ月。予想通り、Windows 8がメディアに登場する機会は激減し、「絶賛放置中」という感じでしょうか(笑)。まあ、そもそもパソコン自体が最近ではメディアに取り上げられなくなっており、この状態も当然なのですが…。

 一方で、そのWindows 8の実力は、なかなかのモノです。「Windows 8は起動が早い」「古いパソコンでもWindows 8を入れると快適になる」というのは、いろいろなメディアで取り上げられています。

 実際、私も古いパソコンや、ショボい処理能力しかないパソコンにWindows 8を入れ、様々な用途で使ってみました。確かにそれらのパソコンでは、Windows 8が一番快適でした。

 ただ、元々のOSがWindows 7だった場合は、その差はごくわずかです。Windows VistaからWindows 7へ変えた時には「今までのは何だったの?」というくらい快適になりました。Windows 7が大分優秀なので、Windows 8を入れても「まあ、ちょっと早くなったな」と思う程度です。OS入れ替えには手間ヒマがかかる上に、Windows 8の場合は、ユーザーインターフェースの激変がありますから、Windows 8の載せ替えを誰にでもお勧めする程の差はないと思います。

 しかし、軽量のノートパソコンを常時持ち歩いて、外出先で長時間使う人にだけは、様々な困難を乗り越えてでもWindows 8への載せ替えを強くお勧めしたいと思います。なぜなら、Windows 7からWindows 8に変えるだけで「休止状態からの復帰時間」が半分以下になるのです。

 今日は、Windows 8の「休止状態からの復帰時間」の優秀さについて書きます。


 まずは用語の再確認ですが、一口に「パソコンの電源を切る」と言っても、最近のパソコンには、いろんな電源の切り方があります。試しにWindows 7やWindows 8のデスクトップを表示した状態で、AltキーとF4キーを何度か同時押ししてください。すると、Windowsの終了画面が出てくるはずです。

「シャットダウン」が、一般的な意味で「電源を切る」と言うことですね。他に「スリープ」「休止状態」というのがあり、これらが今日の主題です。「休止状態」が表示されていない場合は、ここを参照してください。

http://121ware.com/qasearch/1007/app/servlet/relatedqa?QID=014276

 ノートパソコンのように、電源をこまめにオンオフしながら使う場合、電源を切るたびにWindowsを「シャットダウン」していたら面倒です。作業を再開するたびに、あの憂鬱なWindows起動画面を見なければなりませんから(笑)。そこでWindowsには、電源をオフにした時の状態をメモリやハードディスクに記録しておき、電源をオンにしたら元の状態へ復帰できるようになっています。それが「スリープ」と「休止状態」です。

「スリープ」は、終了時の情報をメモリに記録します。メモリは高速に記憶できますが、情報を保持するのに電力が必要です。そのため「スリープ」は、元の状態への復帰が2秒くらいで快適ですが、電源オフの間もバッテリーは少しずつ減っていきます。

 一方「休止状態」は、終了時の情報をハードディスクやSSDに記録します。ハードディスクやSSDは、メモリよりも記録に時間はかかりますが、情報を保持するのに電力は不要です。そのため「休止状態」は復帰に時間がかかりますが、電源オフの間はバッテリーが減りません。

 ちなみに、Windows 2000の頃から、パソコンには「スリープ」と「休止状態」がありましたが、私自身は「休止状態」を、バッテリーが残り少なくなった時くらいしか使っていませんでした。なぜなら当時は「休止状態からの復帰」にかかる時間と、Windowsの起動時間に大差がなかったからです。メディアでも「休止状態」のことが大きく取り上げられることは少なかったように思います。

 しかしこの状況は、2010年末に発売された「MacBook Air」によって激変しました。MacBook Airは、SSDとOSのチューンナップの組み合わせによって、「休止状態」が「スリープ」と見まごうほど早くなったからです。「休止状態」が高速になるとこれほど使い勝手に差が出ることを、MacBook Airが華麗に見せつけてくれました。Appeleは「再発明」が本当に上手です。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/mobile/20110302_430321.html

 私は生粋のWindowsユーザーですが、この時ばかりはMacへ乗り換えようか真剣に悩んだほどです。なぜ「休止状態からの復帰時間」が短いことが重要かと言えば、電源をオンオフしながらパソコンを使う場合の、使い勝手が大きく向上するからです。

 パソコンの「スリープ」は復帰が2秒程度で非常に快適ですが、上述の通り、電源をオフにしている間もバッテリーが減り続けます。スマートフォンや携帯電話も、電源をオフにしている間にバッテリーが減っていきますが、減り方は緩やかです。しかしパソコンの場合「スリープ」中のバッテリーの減り方が尋常ではないのです。

 私がメインで使っているソニーの「VAIO P」(二代目)という機種などは、バッテリーがフル充電状態でも、「スリープ」のまま三日も放置すれば、バッテリーがスッカラカンになってしまいます。

 余談ですが「スリープ」時のバッテリーの減り方は、メーカーによって明らかな差があるように思えます。私は長らくソニーのVAIOシリーズと、パナソニックのLet's Noteシリーズを併用しており、電池容量がほぼ同じの機種を併用していたことがあります。しかし、スリープ時のバッテリーの減り方は、VAIOの方が明らかに早いです。パナソニックは、このあたりの処理がうまいのかもしれません。

 さて、「スリープ」中にこれほどバッテリーが減ると、肝心な時にパソコンが使えない可能性があります。そのため、いくら快適でも「スリープ」は使いづらく、必然的に「休止状態」を利用せざるを得ません。しかしWindows 7の頃までは、「休止状態からの復帰」にはとても時間がかかりました。

 論より証拠、まずはWindows Vista、7、8の「起動時間」と「休止状態からの復帰時間」をストップウォッチで計ってみました。測定した機種は、上にもちょっと書いた、ソニーのVAIO Pという機種です。2年くらい前に発売になった機種で、重さはわずか580g。「女性モデルがVAIO Pを尻のジーンズに無理矢理押し込みながら歩く」という、無理矢理なCMを覚えておられる方も多いことでしょう。

http://www.sony.jp/vaio/products/P/

 このVAIO PはCPUに省電力(だけ)が売りのATOMで、しかも発売当時は、Windows Vistaがインストールされていましたので、SSD搭載のバージョンを買っても、初期状態では絶望的に遅いマシンでした。OS軽量化のチューンナップをしまくっても「まあ遅くはなくなったかな」という程度の処理能力しかありません。Windows 8を入れることでどの程度快適になるかを知るには、うってつけのマシンです。

 ただVAIO Pは、OSを入れるだけでも膨大な時間がかかるので、1台のVAIO Pでの比較ではなく、VAIO Pの初代と2代目での比較です。

 初代VAIO Pでの測定は、WIndows Vista SP2と、Windows Vista SP2に「爆速パッチ」を当てたモノ。「爆速パッチ」というのは、Windows Vista SP2が出た後にWindows Updateからダウンロードできるようになったパッチプログラムで、これを入れると「WIndows VistaがWindows 7に少しだけ近づく」と呼ばれたものです。(もはやこんなネタを知っている人は少ないかも)

 二代目VAIO Pでの測定は、Windows 7 SP1と、Windows 8 RTMです。初代のVAIO Pは二代目よりCPUとSSDのスペックが多少低いのですが、以前、同じ条件でWindows 7を入れて、「起動時間」や「休止状態からの復帰時間」を測定した時は、ほぼ同じ値だったのを確認済みなので、比較するに値するだと思います。

【初代VAIO P】 Windows Vista SP2とWindows Vista SP2+爆速パッチ
・CPU Atom Z540 1.86GHz、メモリ 2GB、SSD 64GB

【二代目VAIO P】Windows 7 SP1とWIndows 8 RTM
・CPU Atom Z560 2.136GHz、メモリ 2GB、SSD 256GB


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 まずOSの「起動時間」。Windows 7が54秒でWindows 8が40秒ですから、確かにWindows 8の起動時間は高速ですね。しかし高速化の割合で言えば、50秒が40秒ですから2割程度の改善に過ぎません。一方、「休止状態からの復帰時間」は、Windows 7が28秒に対して、Windows 8は13秒。高速化の割合で言えば実に5割減!!

 これは素直にすごいことだと「感動した!!」(死語)。Windows 7でかなり改善されたので、もう伸びしろはあまりないと思っていましたが、そんなことはありませんでした。

 しかしこうやってWIndows Vista、7、8を比べてみると、Vistaって本当に重いOSで、すでに「問題外」のレベルですね(笑)。何しろWindows 8版VAIO Pの「起動時間」よりも、Windows Vistaの「休止状態からの復帰時間」の方が長いのですから。

 さて、そんなワケで、Windows 7をWindows 8に変えると、何かと遅いVAIO Pでも、快適に使えるようになりました。特に「休止状態からの復帰」が劇的に高速化されたのは、私の使い方では本当に嬉しいです。

 VAIO Pはバッテリー容量が小さいし、ソニー製パソコンは伝統的に(?)「スリープ」中のバッテリー減少が大きいので、私は普段は基本的に「休止状態」を使っていました。しかし電源をオンオフするたびに28秒以上待たされるのが常でした。

 今回は、Windowsをゼロからクリーンインストールした状態で計っています。「休止状態からの復帰」は、メモリ容量と同じサイズのファイルをハードディスクやSSDに書き込みます。そのためパソコンを使い込んでいくと、例えSSDのマシンでも、「休止状態からの復帰」にかかる時間が長くなっていきます。ちなみに、クリーンインストールする直前にWindows 7で「休止状態からの復帰」を測定すると、実は38秒もかかっていました。SSDをフォーマットしてクリーンインストールしたから28秒で収まっていたのが実情です。

「休止状態からの復帰」が38秒が13秒になったインパクトは、私にとって、結構大きいです。38秒だと「待たされる間」がハンパじゃないですが、13秒ならちょっと何かしているうちにパソコンが使えるようになります。まあいずれ、13秒が15秒や18秒になるんでしょうが…。

 ともあれ、Windows 8は「起動時間」「休止状態からの復帰」ともに地道に改善され、例えショボい処理能力のパソコンでも、快適に使えるようになりました。Windows 8は、Windows Vistaの頃のように「評判も悪い・性能もイマイチ」な、ダメOSではないことが垣間見える実験でした。これで「スタートボタン」さえあれば…と思った人は多いかもしれません(笑)。
posted by 株式会社ユウトハンズ at 09:47| Comment(1) | TrackBack(0) | Windows | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
シャットダウンのほうが休止より復帰速いよ。
Posted by シャットダウンのほうが at 2013年03月10日 22:05
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